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2024/07/12 カンボジアでの調査活動(JICAビジネス化実証事業)
満栄工業では、2023年度からJICAの支援を受け、カンボジア国内で椰子殻を利用した活性炭事業(技術提供、事業化)ができないか調査活動をおこなっています。7月にはJICAビジネス化実証で、調査を行いました。JICA支援での調査活動は通算7度目になります。日本のどの季節に行っても暑くて、なんど行っても慣れません。
7月の渡航の目的は、9月に活性炭をカ国で実際に製造できるか実証実験を行うため、それに向けた準備活動を行うことでした。実証実験を行う予定の「カンボジア工科大学」様に訪問し、必要な手続きや機材などの確認を打ち合わせしました。
他にも調査することは多岐に渡り、原料調達や椰子殻のカンボジア国内での利用用途など様々な調査を行っています。
カンボジア国内で活性炭の利用用途はないと考えられていましたが、代表的な産業の縫製工場の排水工程で利用されていることが今回の調査活動でわかりました。染料などが排水にふくまれるため、主に色取りなどで利用されるようです。
想定しているビジネスモデルとしては満栄工業が買い上げることを想定していますが、国内で地産地消ができる可能性もあります。今回の成果の一つです。
カンボジアでは事業化の調査だけでなく、水質浄化の活動も行っています。
満栄工業で寄付を行い、学校建設を行ったNPO『School Aid Japan』様が運営している孤児院で活性炭を利用した井戸水の浄化設備を導入し、モニタリングを行っています。以前までは、一般細菌が多く飲み水にならなかったのですが、浄化設備を導入することで孤児院のお子様たちの飲み水となっています。
原料調達など課題は山積みですが、事業化を目指し、引き続き調査活動に取り組みます。